園での子どもの様子や保育者からの連絡事項を記入する連絡帳。
登園、降園時の短い時間では伝えきれない部分を保護者にお知らせできる便利なアイテムです。
保護者にとっても園でのわが子の様子を知ることができるので、毎日読むのを楽しみにしている方も多いです。
保育者はコミュニケーションのツールとして連絡帳を使う事で、保護者との信頼関係を深めたり担任としての満足度を高めることができます。
しかし、内容次第では保護者からの苦情やトラブルの引き金になることも。
この記事では連絡帳の基本的な使い方と、書くときに意識してほしいポイントについて紹介しています。
連絡帳の使い方を理解して、保護者とのコミュニケーションの向上に役立てていただけるとうれしいです。
▼連絡帳で保護者と信頼関係を築くポイントを解説しています

連絡帳の使い方 基本の3つ
- 担任からの連絡
- 保護者からの連絡
- 園からの連絡
担任からの連絡
連絡帳の使い方のメインです。
園での活動中に気が付いた子どもの成長やかわいいしぐさなど、担任目線でのメッセージを伝えます。
保護者にとって大切な思い出として残したくなるような内容を伝えられるとよいですね。
その他には持ち物の確認や、健康状態の報告なども大切な連絡事項となります。
保護者からの連絡
主に緊急性のない内容を保護者が連絡帳に書いてくることが多いです。
注意したいのは日ごろ話せないメッセージや相談が書かれている時。
返事次第ではクレームやトラブルにつながる可能性もあるので、担任同士で共通理解してから回答を考えることをおすすめします。
対面で話しながら返事をしたほうがよい時が多いです。
返事次第で保護者との関係性が良くも悪くもなるので慎重に対応しましょう!
園からの連絡
お手紙やメールなどで一斉配信された連絡のフォローとしての役割もあります。
たとえば運動会などの行事前にクラス担任としての意気込みを伝えたり、行事後は保護者に協力していただいたお礼を伝える事ができます。
保護者に対して個人向けの内容を書くことができるので、お手紙や一斉配信メールよりも自由度が高い内容を書く事ができます。
連絡帳を書くときに意識するべき2つのポイント
文字だけのコミュニケーションは誤解されるリスクが高い
対面や電話での伝達と違い、文字だけの表現で伝える事って難しいですよね。
たとえば「ありがとう」と伝えるだけでも、会話だと気持ちをたっぷり込めたり、さりげなく表現したりと微妙なニュアンスをつたえられるのに文章だけになると読み手の気分や感覚、思い込みで受け取る意味が変わってきてしまいます。
つまり、誤解される可能性があるということです。
連絡帳はそういう意味でトラブルのもとを抱えているということを意識しておきましょう。
連絡帳はサービスだと考える
トラブルになるのが嫌だと、つい簡潔に伝達内容のみ書きたくなりますよね。
しかし、それではもったいない!
なぜなら、連絡帳をとおして保護者と良いコミュニケーションをとることで信頼関係を積み重ねられるというメリットがあるからです。
日ごろの信頼関係ができていると、保護者からのクレームは減ります。
簡単な確認だけで済むことがたくさんありますよ。
私は連絡帳で何かを伝達するというよりは、保護者に向けたサービスだという意識で記入する内容を考えています。
さらに、サービス精神を持って連絡帳を書いてみると内容を誤解されるなどのトラブルの要素は断然少なくなるものです。