子どもが2歳をすぎると、トイトレを意識する保護者の方も多いのではないでしょうか。
膀胱が発達して尿をまとめて出せるようになると、いよいよトイトレを始めるタイミングです。
この記事では子どもの排尿メカニズムとトイトレの方法について解説しています。
これからトイトレを始める方へ、参考にしていただければと思います。
排尿メカニズムから考えるトイトレ
トイトレの時期を決める上で重要なポイントは、子どもの排尿メカニズムです。
日本小児泌尿器科学会のHPをもとに、子どもの排尿のメカニズムについてまとめてみました。
新生児
排尿の数は多いが、排尿の働きは未熟で残尿あり。
1歳
尿が貯まった感覚がわかる。
尿意という自覚なし。
2~3歳
排尿の回数が1日に6~8回になり、尿をまとめて出せるようになる。
残尿は少なくなる。
尿意を感じるとすぐに反射的に膀胱が縮み、勝手に尿が出る。(本人の意思ではとめられない)
昼間は尿意を自覚できるようになる。

2~3歳は、排尿メカニズムの発達から考えてトイトレの準備ができてきたといえます。
保育園でトイトレを始めるタイミング
2歳児クラスになると時間を決めてトイレに座ったり、子どもに合わせて個別にトイレを促します。
オムツを履いてる子も同じクラスの友達が排泄している様子やパンツをはいている姿を見てトイレに興味が持てるようになることがよくあります。
担任は子どもの排尿の間隔を記録したり、尿意の感じ方を観察してトイトレのタイミングを判断していきます。
個人差があるので、成長に合わせて保護者に相談して家庭と協力してトイトレをすすめます。
子どもの排尿機能の発達についてわからないことがあれば保育園に相談してみると、保育士から園での様子をふまえたアドバイスがもらえます。
トイトレのやり方を解説 2つのトレーニングで排尿をサポート
排尿機能の成長に合わせてオムツを外し、トイレで排尿ができるようにサポートしていきましょう!
トイレで排尿できるまでのトレーニングを2つに分けて解説していきます。
おしっこしたい!をがまんするトレーニング
日中、オムツのない状態(パンツ)で過ごす時間を増やします。
尿意をもよおすと、反射的に排尿しないように尿道の括約筋を頑張って縮めて、おしっこをがまんしようとします。
こんな時はおしっこをがまんしているサイン
- 座り込んでモジモジ
- おちんちんを両手でおさえる
- トイレに慌ててかけこむ

トイトレ中に見られる普通の姿なので、心配しないで見守りましょう!
おしっこしたい!をコントロールするトレーニング
おしっこをがまんするトレーニングを続けることで、子どもの知能が発達します。
その結果、無意識のうちに反射的な排尿を抑える神経が脳から膀胱に働くようになります。
この仕組みによって、自分の意志で膀胱からスムーズに尿を出すことができるようになり、大人と同様にトイレでおしっこができるようになります。

トイトレ完了ですね!
2歳半より早くトイトレを始めるデメリットとは?
排尿メカニズムの発達に関係しているのですが、
2歳までの子どもは膀胱に尿が貯まると反射的に排尿をしているので、大人が誘導してトイレに座らせた場合、力んで排尿することになります。
これは本来の力を抜いて排尿する方法とは違うので、その後の排尿異常の原因となるそう。
排尿異常とは具体的に
・その後の尿失禁
・頻繁にトイレに行きたくなるといった症状がある膀胱の過活動
などがあげられています。

医学的にも、早期トイトレが排尿機能の異常の原因になることがわかっているのですね。
まとめ
トイトレを始める時期についてまとめていきます。
2~3歳の排尿メカニズムの発達
- 排尿の回数が1日6~8回にになり、尿をまとめて出せるようになる
- 残尿が少なくなる
- 尿意を感じるとすぐに反射的に膀胱が縮み、勝手に尿が出る(本人の意思ではとめられない)
- 昼間は尿意を自覚できるようになる
排尿機能が十分に発達した2歳半からトイトレを開始するのがおすすめです!
2つのトレーニング
1,おしっこしたい!をがまんするトレーニング
2,おしっこをしたい!をコントロールするトレーニング
2歳半前にトイトレを始めるデメリット
2歳までの子どもを大人の誘導で排尿させると、力んで排尿することになります。
これは本来の力を抜いて排尿する方法とは違うので、その後の排尿異常の原因となることもあります。
以上、トイトレ開始時期とやり方について解説しました。
お子さんの排尿機能の発達を待って、2歳半をめやすに親子でストレスのないトイトレをしていきましょう!