入園したての慣らし保育中に、給食を1口も食べないお子さんがいます。
中には水分も拒否して泣いて過ごす子も。
保護者としてはとても心配な状況ですね。
保育園でどんな対応をしてくれているのか、気になるのではないでしょうか。
この記事では慣らし保育中に給食を全く食べない子どもへの保育園の対処法を解説します。
『食べたくない』には必ず理由があります。
子どもに寄り添った解決方法を見つけて、子どもが保育園で安心できる環境づくりをしていきましょう!
給食を食べない理由を見つける
子どもが給食を食べようとしない時、保育園では子どもの性格や行動から給食を食べない理由を見つけます。
食べない子どもには以下のような理由が多いです。
子どもが給食を食べない理由
- 家のご飯と味付けが違うのでイヤ
- お腹がすいていない
- 分離不安でごはんどころではない
- 親がいなくて食べてよいのかわからない
慣らし保育で食事がとれないお子さんに対しては保育士も注意深く観察しています。
主任や園長などと毎日の様子を個別に相談して、対応しています。
保護者と相談して子どもが安心できる環境を整える
食べない理由がある程度わかってきたら、保護者と共有して解決できるように環境を整えます。
・味付けが好みではない場合は、好きなおかずだけ食べればいいよと伝えて、食事を楽しめるようにする。
・お腹がすいていない場合は朝ごはんを早めに食べてみる。
ちょっとした声掛けや工夫で食べられる場合も多いです。
また、分離不安が原因であれば、ある程度保育園に慣れる事で安心して食べられるようになっていきます。
しかし、中には慣らし保育期間を過ぎてもかたくなに食事をとらない子どももいます。
そんな子どもには、しつこく食べる事を進めません。
なぜなら自分の意志で食べない選択をしている子どもの気持ちを無視した対応だから。
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毎日給食がでてくる。お友達や保育士が楽しそうに食べている。
この繰り返しを眺めているうちに『お腹がすいた。少し食べてみようかな』と気持ちが前向きになってくるものです!
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そして、1度給食を食べると次の日も食べられるようになることが多いです。
保育士は近くで見守りながら、子どもの気持ちに寄り添った対応をしていきます。
どんな子でも1か月以内で少しづつ食べられるようになりますよ。
いずれ食べるようになる、あせらず待ちましょう
保育園から始まり、中学生(地域にもよります)まで長い期間毎日続く給食ですが、好き嫌いを無くしたり食べる量やスピードを変える事は子どもにとって大きな負担がかかります。
たくさん食べて栄養を取ってほしい。給食の時間内に食べ終わってほしい。
子どものためを思って食事を進めているつもりでも、いつの間にか不適切な育児や保育と紙一重になってしまう事も。
子どもが食べたいものを食べたいだけ。それだけで大丈夫。
子どもの食への興味は成長するにつれてどんどん広がっていきます。
たとえ偏食だって、健康ですごせれば問題ないというくらいの大きな気持ちで子どもに寄り添っていくのが良いのではないかと思います。