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上の子の通っている予備校の保護者会に参加しました。

予備校の保護者会って必要なんだろうか……?
多少役立つことでもあればいいな。
軽い気持ちで参加したのですが、受験の情報だけではなく親子のコミュニケーションの取り方も教えてもらえてすごく勉強になったので記録しておきたいと思います!
たくさんの保護者が参加していた
予備校の受付で子どもの名前を聞かれ、教室に案内されました。
2つ以上の教室に分かれている様子。
志望校レベル別かもしれません。
上の子は理系国公立大が第1志望ですが、いわゆる旧帝大などの難関校志望ではないです。
高2の9月から、大手予備校に通ってます。
同じ教室には50人ほどの保護者たち。
両親で参加している方も結構いました。
高校の入学式や授業参観、文化祭にも両親そろって参加している家庭が昔より多いと感じます。
子どもが小さいころから父親が子育てに参加していて、その延長線上なんでしょうね。
私は1人で参加、夫は予備校に興味なしです。
保護者会の内容
学習面でのアドバイス
合格までのロードマップ
- 夏休みの終わりまでに共通テストで目標点数の1割下くらいの点数をとれるように仕上げておき、秋から11月下旬までは2次試験対策をするなど、受験までのおおまかな勉強の進め方を解説
- できないところを徹底的にあぶり出し、できるようにする事が大切なのでそのためのツールとして予備校のアプリやチェックテストなどを十分活用してほしい(チェックテストや模試の結果は保護者も確認できる)
- 読解力を付けるために現代文の授業をとるよい(営業かな?)
- 2025年度共通テストの動向(情報の試験は簡単だったので来年度は難しくなる可能性が高い)
- 共通テストの出題範囲は7~8割が高1、2生の学習範囲なので3月までにしっかり復習すること
- 大学入試は情報戦なので入試情報にアンテナを張ることが大切(予備校が作っている情報サイトの案内)
保護者としてのサポート
- 生活面では朝型の学習習慣が効率的
- 受験、大学の費用については7月までに子どもと話し合っておく(8月以降は勉強面の不安がでてくる時期なのでその前に話し合っておくのが◎)
- 費用についての話は子どもも気を遣っていることが多いので、嫌な顔をすると本心を話さなくなることもある
- 親の考えを押し付けない
- 子どもの考えを知り、人生の先輩としての親の意見、アドバイスを伝える
- 「やりなさい」「この学校に行きなさい」だと、結果としてうまくいかないことが多い
- 本人が 「この学校に行きたい」と強く思う自発的なモチベーションは揺らぎにくい
授業の様子と親子関係について
授業の様子
大学受験の勉強は出題範囲が膨大。
学習していく中で物事の背後にある法則、原理を理解してるかが重要視される。
出題範囲が膨大なので丸暗記だけでは対応できない。
高校受験までとは全く質のちがう勉強が必要になる。
勉強していくなかで、法則や原理を理解していく事が今後の成績アップの秘訣になる。
つまり基礎的な学習の深い習得の先に応用問題を解く秘密がある。
今、授業ではそのための勉強を進めている(勉強の正しいやり方、効果的なやり方を学んでいる)
スポーツでいうところの正しいフォームづくりの部分。
フォームを変える作業は地味だが、とても大変で疲れるという事を理解してあげて欲しい。
親子関係について
子どもは親の言う事ではなく親のすることをする。
親が子どもの言う事を聞き入れなければ、子どもも親の言う事を聞き入れない。
幼いころは親の関心が自分に向いていることが何よりも大切だったが、10代後半で親の関心は必要なくなっているので親の言う事は聞かない。
その代わり、1人前になった(と本人は思っている)能力を認めてほしいし、困ったときは助けてほしい。
逆に困ってないのに助けてくれるのは、自立を妨げるものとして、本能的に反発。
10代後半は成長期の段階であり、大人ではない。(1人前の大人になるのは20代前半)
思考をつかさどる前頭葉が発達しきっていないことが原因で意思決定において度々ミスを犯す。
前頭葉は未発達だが、興奮を感じ取る脳のセンサーは人生のピークを迎えているのでよろこび、苦悩、怒り、などすべて鮮明に深刻に感じる。
未発達な前頭葉で人生最高感度のセンサーのもたらす情報を処理していることが、本人にも周囲の人にとっても厄介をもたらす。
10代後半の子が親にとって扱いずらい存在であることは、順調に成長している証拠である。
子どもと話し合うときは感情論で。話し方は冷静に
子どもになにか命じたり、提案する場合は初めから感情を含めた本当の理由を伝えるのが効果的。
そのために親は一瞬立ち止まって、つくろわない本心の部分を最初に確認する。
例)
×こんなに遅くまで出歩いていて、事故にあったらあなたが大変な思いをするのよ
〇心配だから、早めに帰ってきて
もっと話したいと思わせるためにも、ひとまずあるがままを肯定する
例)
夫がもっと話したいと思わせる妻の一言をA~Dの中から1つ選びなさい。
夫「今日はひどい1日だった」
妻( ? )
- 気の持ちようよ、言うほど悪くないんじゃない
- ねえ、外みて、星がきれいよ
- そんなときに、あなたがすべきことは‥‥
- あら、どうひどかったの
正解はDですね。
受験勉強の途中に志望校を変えたい、専門学校に行きたいなど子どもが進路を変更したいと言い出すことがよくある。
そんな時は親としてひとまず話を聞き、予備校に相談してほしい。
毎年よくある相談なので、慣れたチューターが対応してくれる。
(判断力が未熟だが感度は最高という10代の脳の特徴と関係している)
クラスのレベルがあっているか、子どもの本音を聞いてほしい
自分のレベルに合ったクラスで勉強するのが成績アップの近道。
なぜなら、ちょっと頑張ることで勉強がわかるようになり脳の報酬系の神経回路が刺激されてやる気がでるから。
理想は授業の9割は知っていて、1割は復習で理解できる程度のレベル。
もし授業が5割しかわからない状態なら、一度クラスのレベルを下げることをすすめる。
▼参考文献『自分の親に読んで欲しかった本』日本経済新聞社

保護者会に参加した感想
期待値が低かったけど、子どもとの接し方についてすごく参考になりました。
勉強については子ども達にも予備校から伝えている内容でした。
10代後半の子どもと接するのって小さいころとは全くちがう難しさがありますよね。
高校は幼稚園や小学校みたいに、保護者会で子どもとどうやってコミュニケーションをとるかなんて気軽に話をする事はないし。
(スクールカウンセラーとかに相談するほどでもないような基本的な接し方についてです)
受験を通してのコミュニケーションは特に難しそうな予感がします。
また保護者会があれば、ぜひ参加したいですね。
参考文献の『自分の親に読んで欲しかった本』も、読んでみます。